INVESTMENT CLINIC
投資診療所|判断の癖を、次の確認手順へ
高値追い、損切りの先送り、早売り、材料依存、確認不足。失敗を責めるのではなく、どの確認が抜けたかを整理する実践ページです。
これは性格や適性を判定する診断ではありません。実際の売買や見送りを振り返るためのチェック入口です。
01 値動きに引っ張られた
02 撤退条件を動かした
03 利益を守り急いだ
04 材料だけで判断した
05 確認項目が足りなかった

CASE 01
佐藤さん|高値追いかけ型
上昇を見てから安心し、「今買わないと置いていかれる」と入口条件を緩めやすいタイプです。
まず確認する3点
- 上昇率と出来高を、材料公表前後で分けて確認する
- 買いたい価格ではなく、撤退位置から許容損失を逆算する
- 業績寄与が未開示なら、期待と事実を分ける
次の一手
成行で追わず、打診・本命・保険の3段指値と注文期限を先に書きます。

CASE 02
田中さん|損切り先送り型
短期で買ったのに、下落すると長期保有へ理由を変え、最初の撤退条件を動かしやすいタイプです。
まず確認する3点
- 買った日に決めた株価・業績・期間の撤退条件を読み返す
- 地合いの下落と、企業固有の仮説崩れを分ける
- 含み損額ではなく、最初の仮説との差を確認する
次の一手
売る・保有継続の二択にせず、「次の確認日まで保留」と条件を明文化します。

CASE 03
山本さん|早売り型
含み益が減る不安から、当初の保有期間やカタリストを待たずに全部売りやすいタイプです。
まず確認する3点
- 買った理由と、利確を決めた理由が同じ時間軸か
- 次の決算・開示・チャート目標のどこまで待つ計画だったか
- 全部売却と分割利確のどちらが仮説に合うか
次の一手
一括利確を標準にせず、事前に「一部利確・残りを追う」条件を決めます。

CASE 04
鈴木さん|材料依存型
ニュース見出しやSNSの熱量を、そのまま売上・利益への寄与だと受け取りやすいタイプです。
まず確認する3点
- 企業公式IR・TDnetで発表主体と事実を確認する
- 受注額、売上時期、利益率が開示されているか
- 株価が材料公表前から上昇し、期待を織り込んでいないか
次の一手
材料を「事実・推論・不明」に分け、不明が大きい間は監視へ回します。

CASE 05
橋本さん|確認不足型
チャートやAIの要約は見ても、決算資料、需給、撤退条件のどれかが抜けたまま判断しやすいタイプです。
まず確認する3点
- 最新の決算短信・説明資料・適時開示を確認したか
- 株価、出来高、売買代金の参照日とデータ種別が明確か
- 買う理由だけでなく、見送り条件と再判定日があるか
次の一手
確認できない項目を推測で埋めず、「不明」として残してから結論の強さを調整します。
REVIEW, NOT BLAME
見るべきは損益額より、判断がずれた地点
当時確認できた情報、当時の判断、実際の結果、次回に変えるルールを分けて残します。結果を見て過去の理由を書き換えません。