割安株|日本株スクリーニング

割安株の探し方|PER・PBRだけで買わない日本株スクリーニング手順

割安株を探すとき、PERやPBRの低さだけを見ると失敗しやすくなります。 本当に見るべきなのは、「なぜ安いのか」「業績は伸びているのか」「市場から放置されている理由は解消しそうか」です。

この記事の結論

割安株は、PER・PBRだけで探すのではなく、業績の変化、利益率、ROE、財務、株主還元、カタリストまで確認します。

この記事でわかること

割安株の基本、PER・PBR・ROEの見方、スクリーニング条件、買わない方がいい割安株、一次情報での確認手順がわかります。

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まず結論:割安株は「安い理由」を確認してから見る

割安株とは、単に株価が安い銘柄ではありません。 企業の利益、資産、将来性、株主還元に対して、株価がまだ十分に評価されていない可能性がある銘柄です。

一番危ない考え方

「PERが低いから割安」「PBRが1倍未満だから買い」と決めることです。 低PER・低PBRには、業績悪化、成長鈍化、資本効率の低さ、構造不況などの理由が隠れていることがあります。

  • PERが低い理由を確認する
  • PBRが低い理由を確認する
  • 売上と営業利益が伸びているか見る
  • 利益率とROEが改善しているか見る
  • 株価を動かす材料があるか見る

割安株を見るときの基本指標

割安株を探すときによく使う指標は、PER、PBR、ROEです。 ただし、それぞれ見ているものが違います。

指標何を見るか注意点
PER利益に対して株価が高いか安いか利益が一時的に大きいと低PERに見える
PBR純資産に対して株価が高いか安いか資産を活かせていない会社は低PBRのままになりやすい
ROE自己資本を使ってどれだけ利益を出しているか借入や自己株買いで一時的に上がる場合もある
配当利回り株価に対して配当がどれくらいあるか高配当でも減配リスクがある
営業利益率本業の儲ける力業種によって水準が違うため同業比較が必要
見る順番

まずPER・PBRで候補を拾い、次に売上、営業利益、利益率、ROE、財務、株主還元、カタリストを確認します。

PERだけで買わない

PERは、利益に対して株価がどれくらい評価されているかを見る指標です。 低いほど割安に見えますが、低PERには理由があります。

低PERに見える理由確認すること
利益が一時的に増えた特別利益、為替、在庫評価益などがないか確認
来期減益が見込まれている会社予想、四季報予想、決算説明資料を見る
市場が成長鈍化を織り込んでいる受注、販売数量、単価、利益率の変化を見る
景気敏感株で利益がピーク過去数年の営業利益と利益率の波を見る

PERが低い銘柄は、安いのではなく「市場が警戒している」だけの場合があります。 その警戒が過剰なのか、正しいのかを確認することが大事です。

PBRだけで買わない

PBRは、純資産に対して株価がどれくらい評価されているかを見る指標です。 PBR1倍割れは割安に見えますが、それだけで買い判断にはなりません。

PBR1倍割れの落とし穴

会社の資産価値に対して株価が安く見えても、利益を生む力が弱ければ、市場評価は低いままになりやすいです。 PBRを見るなら、ROEや資本政策も一緒に見ます。

  • ROEが改善しているか
  • 自己資本を活かして利益を出せているか
  • 中期経営計画で資本効率改善を示しているか
  • 増配や自社株買いなど株主還元があるか
  • 事業の成長余地が残っているか

割安株スクリーニングの基本条件

割安株を探すときは、まず大きく候補を拾い、その後に一次情報で絞ります。 最初から条件を厳しくしすぎると、良い候補を見逃すことがあります。

条件目安理由
市場日本株対象を絞る
時価総額小さすぎない銘柄流動性と情報量を確保する
売買代金一定以上売買しやすさを見る
PER同業平均より低め利益面の割安候補を拾う
PBR同業平均より低め、または1倍前後資産面の割安候補を拾う
ROE低すぎない、または改善傾向資本効率を見る
営業利益黒字・増益傾向本業の利益を確認する

割安株を探す手順

迷ったら、次の順番で確認します。

スクリーニングで候補を拾う PER、PBR、時価総額、売買代金、営業利益などで候補を広めに拾います。
同業他社と比較する PER・PBR・利益率は、業種によって水準が違います。同業比較なしで割安判断しません。
業績の変化を見る 売上、営業利益、利益率、通期予想、進捗率を確認します。
安い理由を探す 減益、低成長、財務不安、構造不況、需給悪化などがないか確認します。
カタリストを確認する 上方修正、増配、自社株買い、事業再編、資本効率改善、テーマ性などを確認します。

買わない方がいい割安株

割安に見えても、買わない方がよい銘柄があります。 ここを避けるだけで、高値づかみや長期塩漬けを減らしやすくなります。

避けたい銘柄理由確認資料
業績悪化中の低PER来期減益なら、見かけ上のPERはあてにならない決算短信、通期予想
低PBRだがROEが低い資産を使って利益を出せていない可能性有価証券報告書、決算説明資料
高配当だが減配リスクが高い利益やキャッシュフローが弱いと配当維持が難しい配当方針、営業CF、利益推移
構造不況業種安いまま放置されやすい中期経営計画、業界資料
流動性が低すぎる銘柄買えても売りにくい売買代金、出来高

一次情報で見るポイント

割安株候補を見つけたら、必ず一次情報で確認します。 チャートやスクリーニングだけでは、安い理由はわかりません。

決算短信を見る 売上、営業利益、純利益、通期予想、進捗率を確認します。
決算説明資料を見る どの事業が伸びているか、利益率が改善しているかを確認します。
TDnetを見る 上方修正、増配、自社株買い、資本政策、事業再編などを確認します。
有価証券報告書を見る 事業リスク、セグメント、財務、キャッシュフローを確認します。
中期経営計画を見る ROE、ROIC、株主還元、資本効率改善の方針を確認します。

AIで割安株候補を確認するプロンプト

スクリーニングで出た銘柄をChatGPTに整理させる場合は、買い推奨ではなく、確認メモとして使います。

コピー用プロンプト

以下の銘柄について、割安株候補として見る前に確認すべき点を整理してください。
銘柄名:
証券コード:
気になった理由:低PER / 低PBR / 高配当 / 業績改善 / その他

出力形式:
【事実】
【推論】
【不明】
【割安に見える理由】
【安いまま放置されるリスク】
【次に見る一次情報】
【今の仮判断】

注意:買い推奨ではなく、本人が判断するための整理メモとして作成してください。

まとめ:割安株は「数字」より「変化」を見る

割安株探しで大事なのは、PERやPBRの低さだけではありません。 本当に見るべきなのは、安い理由が解消される可能性があるかどうかです。

  • PER・PBRは入口として使う
  • 同業他社と比較する
  • 売上・営業利益・利益率の変化を見る
  • ROE・資本効率・株主還元を見る
  • 上方修正、増配、自社株買いなどのカタリストを見る
  • 最後はTDnet・決算短信・企業IRで確認する

次に読む記事

割安株候補を見つけたら、次はスクリーニング手順と一次情報確認に進みます。

免責事項: 本記事は、日本株の割安株候補を探す考え方や情報整理の手順をまとめたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。 投資判断は、必ずご自身でTDnet、決算短信、決算説明資料、企業IR、有価証券報告書などの一次情報を確認したうえで行ってください。 本記事には広告・PRリンクを含む場合があります。

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