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決算発表後30分で何を見る?TDnet→TradingView→AI確認手順の確認手順

決算短信を全部読む前に株価が動く。SNSには強気・弱気のコメントが流れる。そんな決算直後に判断を崩さないため、最初の30分を「開示確認→数字→中身→株価→反論」に分けます。

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結論:決算発表後30分は「結論を出す時間」ではなく「情報を分類する時間」

30分でやるのは、銘柄を買うか決めることではありません。何が事実で、何が解釈で、何がまだ不明かを整理し、「今すぐ追わない」「監視する」「さらに調べる」のどれに置くかを決めます。

時間見る場所やることゴール
0〜5分TDnet・企業IR同時開示を全部並べる資料の見落とし防止
5〜10分決算短信1〜2ページ主要数字を固定第一印象を数字化
10〜15分説明資料上方修正・一過性要因利益の質を確認
15〜20分セグメント・CFどこが稼いだか確認持続性を確認
20〜25分TradingView株価・出来高・位置織り込み度を確認
25〜30分AI確認手順反論・Unknownを出す次の確認項目を決める

決算発表前に開いておく4つ|30分を無駄にしない準備

TDnet開示一覧決算と同時に出た資料を探す
企業IR説明資料会社の説明と前提を確認
TradingView日足・週足直近高安と出来高を準備
AI反論用一次情報を渡して最後に使う

決算発表後に検索から始めると、SNS・ニュース・まとめ記事へ先に引っ張られます。先に一次情報の入口を開いておくと、最初の印象を会社資料から作れます。

0〜5分|TDnetで決算短信「以外」の同時開示を探す

JPXによると、TDnetは上場会社の適時開示を広く・迅速に提供するための仕組みで、開示された情報は開示時点で掲載されます。決算日には決算短信だけでなく、複数資料が同時に出ることがあります。

最初に探す同時開示

  • 通期・半期の業績予想修正
  • 配当予想修正・増配・減配
  • 自己株式取得・消却
  • 株式分割・増資・売出し
  • 中期経営計画、資本政策、M&A
  • 大型受注、減損、特別損益、訴訟など
決算短信だけ見て「上方修正なし」と判断した直後、別PDFで自社株買いが出ていた——という見落としを防ぐのが0〜5分の目的です。

5〜10分|決算短信の最初の2ページで数字を固定する

この段階では文章を深読みせず、比較できる数字をメモします。

項目最低限メモするもの注意
売上高・営業収益金額、前年同期比増収だけで好決算としない
営業利益金額、前年同期比本業変化の中心
営業利益率今期と前年同期増収減益を見抜きやすい
純利益金額、前年同期比一過性利益が混ざることがある
通期予想据え置き/上方/下方修正理由は次の工程で見る
配当年間予想、前回予想配当だけで株価反応を決めない
進捗率の注意:1Q営業利益÷通期予想で進捗率を出すのは便利ですが、季節性の強い企業では単純比較できません。前年同時点や会社の季節性と合わせます。

10〜15分|上方修正の「理由」と一過性要因を分ける

ここから決算説明資料へ移ります。上方修正があっても、何が原因かで意味が変わります。

質の高い改善

数量増、価格改善、製品ミックス、固定費改善、受注増など本業の変化。

外部環境

円安、資源価格、金利など。追い風が逆回転した場合を考える。

一過性

資産売却益、評価益、補助金、保険金など。継続利益と分ける。

この5分で自分に聞くこと

  • 利益増加のうち、来期も残りそうなのは何か。
  • 会社予想の前提は前回から変わったか。
  • 為替前提・原材料・金利前提は現実と離れていないか。
  • 上方修正しても、次の四半期で失速する要因はないか。

15〜20分|セグメントとキャッシュフローで「どこが稼いだか」を見る

連結営業利益が増えていても、本命事業が弱く別事業で補っていることがあります。個別株の勝ち筋を確認するなら、セグメントまで降ります。

  1. 売上成長率トップの事業を確認する。
  2. 営業利益の増減を作った事業を確認する。
  3. テーマとして期待している事業が、本当に利益へ寄与しているか確認する。
  4. 営業キャッシュフローが利益と逆方向に悪化していないかを見る。
  5. 棚卸資産・売掛金・有利子負債が急増していないか確認する。
短期の決算確認では貸借対照表を全部読む必要はありません。ただし「利益は伸びているのにキャッシュが出ていかない」「在庫が急増」のような違和感は、次の調査対象として残します。

20〜25分|TradingViewで「決算の良し悪し」ではなく「織り込み」を見る

会社資料を見たあとで初めてチャートへ行きます。順番を逆にすると、急騰・急落に引っ張られて資料を都合よく読みやすくなります。

ギャップ前日終値からどれだけ離れたか
出来高資金通常時より参加者が増えたか
直近高値抵抗決算後上昇の余地を確認
週足大局日足だけのノイズを避ける

決算後に見る順番

  1. 日足で決算前の高値・安値を確認。
  2. 出来高が平常時の何倍程度かを確認。
  3. ギャップアップ後に上ヒゲで売られていないか確認。
  4. 週足で高値圏か、長い調整後の初動かを確認。
  5. 追いかけるのではなく、翌日以降に再判定する価格帯を決める。
PTSや寄り直後の値動きだけで結論を固定しません。決算翌日の大引けまで待つと、出来高と終値位置から市場の評価を確認しやすくなります。

25〜30分|AI確認手順は「答えを出す」のではなく「反論を作る」

この時点で初めてAIを使います。会社資料で確認した数字と、自分が見たチャート状況を渡し、強気仮説を壊す側に回して使います。

そのまま使える決算後プロンプト

以下は日本株の決算後確認メモです。

【Fact】
・売上:
・営業利益:
・営業利益率:
・通期予想:
・配当/自社株買い:
・主要セグメント:
・一過性要因:
・決算後の株価反応:
・出来高:

次の順番で整理してください。
1. Factに推測が混ざっていないか
2. 強気シナリオ
3. 強気シナリオが崩れる反対材料
4. 見落としやすい一次情報
5. 現時点でUnknownの項目
6. 次回決算までに確認する再判定条件
7. 今すぐ売買せず監視に置く理由

株価が上がった・下がっただけで結論を決めないでください。

Fact・Inference・Unknownの3列にすると判断が崩れにくい

Fact決算短信・会社IR・TDnet・実際の市場データで確認できた事実。
Inference「なぜ利益が増えたか」「なぜ株価が反応したか」という解釈。Factとは別に置く。
Unknown会社資料でまだ分からないこと。次回決算・説明会・追加開示で確認する。

30分後の判定は3つだけでいい

A|さらに調べる

業績変化が明確で、株価位置も過熱しすぎていない。一次情報を追加確認する。

B|監視する

業績は良いが株価が飛びすぎ、または不明点が残る。再判定条件を決めて待つ。

C|見送る

本業悪化、下方修正、需給悪化など勝ち筋が弱い。理由をログに残す。

「買う/売る」の2択にすると無理に結論を作りやすくなります。監視を正式な選択肢にすることで、高値追いと感情売買を減らします。

決算ログに残す10項目|翌四半期の検証に使う

#記録項目
1決算発表日時大引け前/大引け後
2売上・営業利益前年同期比
3営業利益率前年から改善/悪化
4通期会社予想据え置き/修正
5一過性要因為替・売却益等
6主力セグメント増益/減益
7同時開示自社株買い等
8決算後株価ギャップ・終値位置
9出来高平常比
10再判定条件次の価格・開示・決算

決算直後にやりがちな8つの失敗

  • 純利益だけを見る:本業の営業利益が悪化している場合があります。
  • 上方修正の理由を見ない:為替や一過性要因だけの可能性があります。
  • 進捗率だけで判断:季節性を無視すると誤判定しやすいです。
  • 決算短信だけを見る:同時開示の自社株買い・配当修正を落とします。
  • SNSを先に見る:自分の初期判断が他人の強気・弱気に引っ張られます。
  • 寄り直後の株価だけで決める:大引けの出来高・終値位置の方が情報量があります。
  • AIに「買いですか?」だけ聞く:反論・不明点が出にくくなります。
  • 見送り理由を残さない:後から結果だけ見て「買えばよかった」と後知恵になります。

FAQ

決算短信は全部読まなくても大丈夫ですか?

最初の30分では全部を読む必要はありません。最初の2ページで主要数値を固定し、変化が大きい項目から説明資料・セグメントへ降りる方が効率的です。

進捗率は何%なら良いですか?

一律の基準は使いません。季節性があるため、前年同時点、会社の事業特性、上方修正の有無と合わせて見ます。

決算後すぐにTradingViewを見てはいけませんか?

見ても構いませんが、先に一次情報を読む方が値動きに引っ張られにくくなります。チャートは会社資料を確認した後に「市場がどう織り込んだか」を見る用途にします。

AI確認手順は何を入力すればいいですか?

会社資料で確認したFact、株価反応、出来高、自分の仮説を渡します。AIには結論より、反対材料・不明点・再判定条件を求めます。

30分で判断できない場合は?

監視で問題ありません。分からないものを無理に売買判断へ変換しないことも投資ルールの一部です。

一次情報・公式ページ

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TDnetで事実を拾い、決算短信で数字を固定し、TradingViewで市場反応を確認し、最後にAIへ反論させる。この順番を毎回同じにします。

本記事は日本株の決算発表後に行う情報整理手順をまとめた教育目的の実践メモです。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。各サービスの仕様や開示制度は変更される場合があるため、最新情報は公式ページをご確認ください。

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