日本株の決算資料を
生成AIで整理するプロンプト集
決算短信、決算説明資料、企業IR、TDnetを読むときに、ChatGPTなどの生成AIを補助役として使うための実践プロンプト集です。 AIに投資判断を任せるのではなく、確認漏れを減らし、Fact・Inference・Unknownに分けて考えるために使います。
結論:AIに聞くのは「買えるか」ではなく「何を確認すべきか」
業績分析で生成AIを使うときに、一番避けたいのは「この銘柄は買いですか?」と聞いてしまうことです。
AIは便利ですが、投資判断を任せる相手ではありません。 決算短信、決算説明資料、TDnet、企業IRを読むときに、確認漏れを減らすための補助役として使います。
そのため、AIには買い判断ではなく、次のような確認をさせます。
- 売上と営業利益は本当に伸びているか
- 利益率は改善しているか
- 一時的な利益ではないか
- 通期予想に対する進捗率はどうか
- 来期以降も続きそうか
- 株価はすでに織り込んでいないか
- 買い材料だけでなく、見送り理由はあるか
このページでできること
このページでは、日本株の決算資料を読むときに使える生成AIプロンプトをまとめています。 銘柄候補を見つけたあと、業績・リスク・不明点を整理するための実践用です。
売上、営業利益、利益率、進捗率、通期予想を確認する。
一時要因、過熱感、財務、需給、株価位置を確認する。
買う、見送る、監視継続の判断材料を整理する。
基本プロンプト:日本株の業績分析
まずはこのプロンプトを使います。 Pine ScreenerやTradingViewで候補に出た銘柄、Xで気になった銘柄、決算後に確認したい銘柄に使えます。
あなたは日本株の業績分析を補助する役です。 以下の銘柄について、Pine ScreenerやTradingView、またはXで候補に出たあとに確認すべき点を整理してください。 銘柄名: 証券コード: 気になった理由: 確認した資料: ・決算短信 ・決算説明資料 ・TDnet ・企業IR ・有価証券報告書 ・市場データ 確認してほしいこと: ・売上と営業利益は伸びているか ・利益率は改善しているか ・一時的な利益ではないか ・通期予想に対する進捗率は良いか ・来期以降も続きそうか ・財務に不安はないか ・株価はすでに上がりすぎていないか ・買い材料だけでなく、見送り理由はあるか ・市場がまだ気づいていない可能性はあるか ・次に見るべき一次情報は何か 出力形式: 【事実】 【推論】 【不明】 【良い点】 【気になる点】 【見送り理由】 【次に見る一次情報】 【今の仮判断】 注意: 売買推奨ではなく、本人が判断するための整理メモとして作成してください。 不明な点は不明と明記し、資料で確認できないことを断定しないでください。
短縮版プロンプト:まず軽く確認したいとき
気になる銘柄を見つけた直後は、いきなり細かく調べるより、まず論点だけ拾う方が使いやすいです。 そのときは短縮版で十分です。
以下の日本株について、買い推奨ではなく、確認メモとして整理してください。 銘柄名: 証券コード: 気になった理由: 出力してください。 1. まず確認すべき一次情報 2. 業績で見るべきポイント 3. 株価がすでに織り込んでいる可能性 4. 買う前に気になるリスク 5. 監視継続にするなら見る条件 6. Fact・Inference・Unknownの整理
反論プロンプト:買いたくなった時に使う
決算が良く見えると、つい買いたくなります。 ただし、投資で大事なのは、買う理由だけでなく、買わない理由も並べることです。
以下の銘柄について、買いたくなっている私に反論してください。 銘柄名: 証券コード: 買いたい理由: 確認した資料: 現在の株価位置: 以下を整理してください。 ・この判断で見落としている可能性があるリスク ・業績が良く見えても注意すべき点 ・株価にすでに織り込まれている可能性 ・今すぐ買わずに待つ理由 ・指値を置くなら考えるべき価格条件 ・見送り判断が正しい可能性 ・次に確認すべき資料 出力は、厳しめでお願いします。 ただし、事実・推論・不明は分けてください。
決算短信を見るときの確認ポイント
決算短信は、まず数字の変化を確認する資料です。 AIには、数字の良し悪しだけでなく、変化の理由や継続性も整理させます。
| 確認項目 | 見る内容 | AIに聞くこと |
|---|---|---|
| 売上高 | 前年同期比、通期予想、伸び率 | 売上成長は一時的か、継続性があるか |
| 営業利益 | 増減率、利益率、会社計画との比較 | 利益が伸びた理由は価格改定か、数量増か、コスト減か |
| 進捗率 | 通期予想に対する四半期の進み具合 | 上方修正余地があるか、季節性で説明できるか |
| 財務 | 自己資本比率、有利子負債、現金 | 財務面で短期的な不安はないか |
| 配当・還元 | 増配、自社株買い、配当性向 | 還元強化が株価材料になるか |
決算説明資料を見るときの確認ポイント
決算説明資料では、短信だけでは見えにくい事業別の変化を確認します。 特に、どの事業が伸びているのか、利益率の改善が本物かを見ることが重要です。
この決算説明資料をもとに、以下を整理してください。 1. どの事業・セグメントが成長しているか 2. 利益率が改善した理由 3. 一時的な要因と継続しそうな要因 4. 会社が強調している成長分野 5. 来期以降の業績に効きそうなポイント 6. 逆に気になるリスク 7. 投資家が評価しそうな点 8. まだ市場が気づいていない可能性がある点 9. Fact・Inference・Unknownの整理
Fact・Inference・Unknownに分ける
当サイトでは、AIの出力も記事も、できるだけ事実・推論・不明に分けます。 不明なことを根拠に、強い結論を出さないためです。
決算短信、TDnet、企業IR、市場データなどで確認できる内容。
事実から考えられる仮説。テーマ性、需給、カタリスト、認知不足など。
まだ確認できていないこと。資料未確認、鮮度不明、出所不明、データ不足。
以下の分析メモを、Fact・Inference・Unknownに分けてください。 分析メモ: ここにAIの回答や自分のメモを貼る 出力形式: 【事実】 資料で確認できる内容だけを書く。 【推論】 事実から考えられる仮説を書く。ただし断定しない。 【不明】 まだ確認できていないことを書く。 【次に確認する一次情報】 TDnet、決算短信、決算説明資料、企業IR、有価証券報告書、市場データのうち、次に見るべきものを整理する。
AIの回答をそのまま記事にしない
生成AIを使うと、決算内容をきれいに整理してくれます。 ただし、その文章をそのまま記事にすると、実践ログではなくAIの説明文になってしまいます。
当サイトで残したいのは、AIの模範解答ではありません。 実際に何を確認し、どこで迷い、なぜ買わなかったのかという判断の流れです。
売上や利益の変化、良い点、気になる点、不明点を整理する。
決算短信、TDnet、TradingView、市場データで裏取りする。
なぜ気になったか、どこで迷ったか、なぜ見送ったかを書く。
この流れを残すことで、単なるプロンプト集ではなく、日本株候補を調べる実践ノートになります。
見送り理由を出すプロンプト
投資記事は、買う理由だけでは弱いです。 むしろ「なぜ今回は買わなかったのか」を残すことで、後から判断を振り返りやすくなります。
以下の銘柄について、見送り理由を整理してください。 銘柄名: 証券コード: 気になった理由: 良いと思った点: 現在の株価位置: 確認した一次情報: 出力してください。 【見送り理由】 【まだ不明な点】 【株価が織り込んでいる可能性】 【次に見る条件】 【監視リストに残すか】 【再確認する期限】 【次に確認する資料】 注意: 買い材料だけでなく、買わない理由を重視してください。 見送りが妥当な可能性も検討してください。
株価の織り込みを確認するプロンプト
業績が良くても、株価がすでに上がっていれば買いにくいです。 「良い会社」と「今買える価格」は別に考えます。
以下の銘柄について、業績や材料が株価にどの程度織り込まれている可能性があるか整理してください。 銘柄名: 証券コード: 材料: 直近の株価推移: 出来高: PER: PBR: 時価総額: 確認した資料: 出力してください。 1. 材料はすでに株価に織り込まれている可能性があるか 2. まだ市場が気づいていない可能性はあるか 3. なぜ市場が気づいていない可能性があるのか 4. 逆に、すでに過熱している可能性 5. 押し目を待つならどの条件を見るべきか 6. 今すぐ買わない理由 7. 監視継続にする条件 Fact・Inference・Unknownを分けてください。
一次情報に戻るためのチェックリスト
AIの回答を読んだあと、必ず一次情報に戻ります。 ここを飛ばすと、AIのそれらしい説明を信じるだけになってしまいます。
- TDnetで直近の適時開示を確認したか
- 決算短信で売上・営業利益・通期予想を確認したか
- 決算説明資料でセグメント別の変化を確認したか
- 企業IRで中期計画や事業説明を確認したか
- 有価証券報告書で事業内容とリスクを確認したか
- TradingViewで株価位置と出来高を確認したか
- 株価がすでに材料を織り込んでいないか確認したか
- 買う理由だけでなく、見送り理由を書いたか
記事化するときの型
プロンプトで整理した内容を記事にするときは、以下の型に入れると実践ログになります。
| 見出し | 書く内容 |
|---|---|
| 結論 | 買う、見送る、監視継続の仮判断を書く。 |
| なぜ気になったか | X、TradingView、決算、出来高など、入口を書く。 |
| 確認した一次情報 | TDnet、決算短信、決算説明資料、企業IRを書く。 |
| 良かった点 | 業績、利益率、進捗率、カタリストを書く。 |
| 気になった点 | 過熱感、リスク、不明点、見送り理由を書く。 |
| 今の判断 | 打診、本命、保険、または監視継続を書く。 |
| 監視ポイント | 次に見る決算、開示、株価、出来高を書く。 |
次に読む記事
このプロンプトで業績を整理したら、銘柄分析チェックリストや一次情報チェックログに戻って確認します。
まとめ
生成AIは、日本株の業績分析を効率化する強い道具です。 ただし、AIに投資判断を任せるのではなく、確認漏れを減らすために使います。
決算短信、決算説明資料、TDnet、企業IR、市場データを確認しながら、 AIには良い点、気になる点、不明点、見送り理由を出してもらいます。
最後は、Fact・Inference・Unknownに分けて、自分で判断します。 当サイトでは、その確認作業や迷いも含めて、実践ログとして残していきます。