AI株スクリーニングとは?TradingViewで日本株候補を探す基本手順


AI株スクリーニングは、AIに銘柄を当ててもらう方法ではありません。TradingViewの通常スクリーナーで候補を探し、AIで確認点を整理し、TDnet・決算短信・企業IRで事実を確かめる手順です。

30秒で分かる結論

最初は通常の株式スクリーナーを使います。Pineスクリーナーは、基本操作と確認手順を一度経験した後の「応用」です。

TradingViewで候補を探しAIで整理し一次情報で確認する3段階の流れ
候補抽出はTradingView、論点整理はAI、事実確認はTDnet・決算短信・企業IRで行います。

1. AI株スクリーニングとは

AI株スクリーニングとは、株式スクリーナーで抽出した銘柄について、生成AIを使って「業績の変化」「反対材料」「不明点」「確認すべき公式資料」を整理する方法です。

AIが全上場銘柄の最新データを常に正確に持っているわけではありません。そのため、AIへいきなり「上がる株を教えて」と聞くのではなく、候補を絞った後の確認作業に使います。

2. TradingView・AI・人間の役割の違い

担当役割任せないこと
TradingView市場、売買代金、出来高、値動きなどから日本株候補を絞る最終的な売買判断
生成AI決算の論点、反対材料、不明点、追加で見る資料を整理する最新数値の断定、将来株価の保証
人間TDnet・決算短信・企業IRを確認し、監視・見送りなどを決める判断責任をAIへ丸投げすること

この3つを混ぜないことが基本です。TradingViewは「探す」、AIは「整理する」、人間は「確かめて決める」と覚えると迷いません。

3. 初心者が最初に使うのは通常の株式スクリーナー

TradingViewには通常の株式スクリーナーとPineスクリーナーがあります。初めての方は、まず通常の株式スクリーナーで日本株の母集団を作ります。

最初に確認する条件は、日本株、売買代金、出来高、時価総額など少数で十分です。条件を増やしすぎると、候補が出ない理由を判断しにくくなります。

TradingViewの通常株式スクリーナーで日本株と売買代金の条件を表示した実画面
通常の株式スクリーナーの実画面。右側に日本株の候補一覧と条件が表示されています。画面仕様は変更される場合があります。
注意:表示された銘柄は「買い候補」ではなく「調査候補」です。抽出だけで売買を決めません。

4. 日本株候補を探す5段階

通常の株式スクリーナーで広く拾う

日本株に限定し、売買代金や出来高などから調べられる数まで候補を減らします。

チャートで株価位置を見る

急騰直後ではないか、出来高が極端に少なくないか、移動平均線との位置を確認します。

候補をウォッチリストへ入れる

すぐ買わず、「追加で調べる銘柄」として保存します。

AIで論点を整理する

好材料だけでなく、悪材料、不明点、反対シナリオ、確認する公式資料を出させます。

TDnet・決算短信・企業IRで確認する

数値、発表日、対象期間、会社予想、修正の有無を確認し、監視・見送りなどを自分で決めます。

5. AIに質問する例

「買いですか」と結論を求めるより、確認作業を分けて質問します。

そのまま使える質問例

この銘柄について、①確認できる事実、②業績や事業構造の変化についての推論、③資料だけでは不明な点、④反対シナリオ、⑤TDnet・決算短信・企業IRで追加確認する項目に分けて整理してください。数字には対象期間と出所を付け、確認できない内容は不明と表示してください。

AIが示した数字に出所や対象期間がなければ、その数字を判断材料にせず、公式資料へ戻ります。

6. AIだけで判断してはいけない理由

AIは古い情報を現在の情報として扱ったり、資料にない因果関係を自然な文章で補ったりすることがあります。読みやすい回答と、正しい回答は同じではありません。

安全に使うためのルール

FACT事実

決算短信や適時開示など、出所と日付を確認できる内容です。

INFERENCE推論

事実から考えた見通しです。根拠、成立条件、反対材料を併記します。

UNKNOWN不明

資料未確認、情報が古い、複数情報が矛盾する内容です。

  • 数字・日付・固有名詞は一次情報で確認する
  • 不明な内容を買う理由に使わない
  • 好材料と同時に反対シナリオも確認する

7. TDnet・決算短信で確認する方法

AIの回答より先に、どの資料の、いつの数字かを固定します。

会社名または証券コードで検索する

似た会社名を避けるため、分かる場合は証券コードを使います。

発表日時と資料名を確認する

決算短信、業績予想修正、配当修正、自社株買いなど、同時刻の開示も確認します。

対象期間と会社予想を見る

四半期、上期、通期を取り違えず、通期予想が据え置き・上方修正・下方修正のどれかを確認します。

説明資料と企業IRで理由を読む

数量、価格、為替、一時要因、事業構成など、数字が動いた理由を確認します。

TDnetと決算短信の違い・確認手順を見る

8. Pineスクリーナーを使うのはどの段階か

Pineスクリーナーは「応用」です。通常スクリーナーで作ったウォッチリストを、移動平均線、出来高、RSIなどの独自条件でさらに絞るときに使います。

最初からPine Scriptへ進むと、何を探したいのか分からないまま条件だけが増えやすくなります。まず「通常スクリーナー→チャート→AI整理→一次情報確認」を1回通してください。

進む目安:通常スクリーナーで候補を作り、1銘柄について一次情報まで確認できたら、Pineスクリーナーへ進みます。

9. 実際の画面を使った1銘柄の例

過去のアドバンテスト(6857)を例に、候補を見つけてから何を確認するかを見ます。これは操作説明のための過去例であり、現在の売買判断ではありません。

TradingViewでアドバンテスト6857の株価位置と出来高を確認した実画面
2026年7月31日に作成したTradingViewチャート。画面から株価位置と出来高を確認し、決算内容は公式資料で別に確認します。
段階この例で行うこと
TradingView候補を見つけ、決算後の株価位置と出来高を確認する
AI好決算でも追いかけるリスク、反対シナリオ、追加確認項目を整理する
一次情報決算短信、業績予想修正、決算説明資料で数字と理由を確認する
人間すぐ買う、監視する、見送るのどれにするかを自分の条件で決める

アドバンテストの決算後を一次情報で確認した実例を見る

10. 次に読む「基本」「応用」記事

この入門記事を読んだ後は、通常スクリーナーの基本操作、Pineスクリーナーの応用へ進みます。

基本TradingViewで日本株候補を探す基本手順通常スクリーナーで母集団を作り、候補を絞ります。
応用Pineスクリーナーの使い方ウォッチリストを独自条件でさらに絞ります。
本記事は、銘柄の売買を推奨するものではありません。AIとスクリーナーは候補整理の補助として使い、最終判断は一次情報とご自身の条件で行ってください。

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